1. まずは何といっても天候です。
低気圧の通過前か後かなど、いろいろ悩みます。時に笠雲が出たり。
良くあるパターンは、何事も無くそのまま夜が開け青空となってしまう。
シャッターを切るタイミングを待ち続けて終わってしまうパターン・・寂しいですね
自分の休みも合わせないといけないし・・ |
2. 撮影地による違い・・・表富士か裏富士か
赤富士を狙うか、富士山とまわりの染まる雲をねらうかです。
前者は、大観山から芦ノ湖を前景として山頂の雪が直射光で赤く染まる「紅富士」
アンダーで撮影したほうが赤みが強く出ますが、やりすぎると赤い山頂だけが闇夜に浮かぶ
ような感じになります。昔、雑誌の表紙になってましたが・・
後者は、富士山の上空の雲が赤く染まります。富士山は基本的には色づきません。
こちらもアンダーのほうが赤みは強くなりますが、富士山が写りません。
カメラのプログラムモード(オート)で撮影すると、血のようなドギツイ赤と真っ黒なシルエット
の富士になります。これはこれで、まあ味がありますが・・
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3. では、裏富士でどう空の色と富士山を一枚の写真に収めるか?
これは、逆光です。富士山の後ろから光(朝日)が差込みます。
スローシンクロというモードがあります。(夜景モード?)
まず、開放気味で背景を撮影しておいて、とどめにフラッシュを弱めに光らせ
人物を写しこむ。これで夜景と人物が両方写すことが出来ます。
出ないと夜なのに昼間のような風情のない写真となってしまいます。
しかし、富士山にフラッシュの光は届きません!
あんな場所でフラッシュをたく勇気もありませんけど(笑)
じゃ、どないすんねん!?
暦を見ます!日の出時刻と月没時刻を!
そう!月の光がフラッシュの代わりとなります。
満月の夜、撮影準備をすると手元も明るいし、ファインダーをのぞいてアングルを決めるのも
とても楽です。しかし、月の無いよるはファインダーをのぞいても富士山が見えません。
撮影直前にアングルや水平を大急ぎで決めることとなり失敗の可能性も高まります。
富士山頂の雪の状態、日の出時刻、月没時刻、そして天候(雲の状態)
この条件が揃うのは年に数回しかありません。
夜明け間近の赤い光に染まる雲、月の光に浮かび上がる富士山、それらを反射する湖。
条件さえあえば、最高の一枚となるでしょう。
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下図が概念図です。
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撮影場所で隣り合わせた方とお話することもあります。
名古屋ナンバー方など、そうそうこれないから一週間、車中泊だとか。
昨日のほうが染まったとか、3日間だめだとか・・なかなか難しいですね。
しかし、もし赤く染まりだしたならシャッターを切りつつも、
肉眼でも観てみてください。
大自然が織り成すドラマを! 撮影を忘れてしまうほど感動します。 |
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